トマトがぶよぶよなのは腐ってる?見分け方&熟れたトマトの活用法
調理しようとトマトを取り出した際、触り心地がぶよぶよになってしまっていることがあります。
完熟前のトマトは固めですが、熟れてくると次第に柔らかくなってくるので、熟した影響でぶよぶよしているだけならば問題はありません。
しかし、仮にぶよぶよになっている原因が熟したこと以外の場合、食べるのは少し待った方がいいかもしれません。
今回はトマトがぶよぶよになる原因とその見分け方について、詳しく解説していこうと思います。
ぶよぶよのトマトは食べられる?
完熟から過熟の段階のトマトは、腐敗していなければ食べることができます。
これらのトマトは甘みや旨味が増し、料理に使用すると豊かな味わいを提供してくれることがあります。
ただし、腐敗が原因でぶよぶよになったトマトは、絶対に食べないようにしてください。
腐敗しているトマトは異臭を放ったり、触ったときに異常な柔らかさを感じることがあります。
食べてはいけないトマトの特徴
次のような特徴を持つトマトについては、食べてはいけない可能性があるので十分に注意してください。
全体的に黒く変色している
トマトが完全に黒く変色している場合、腐敗が進んでいる可能性があります。
ただ、なかには自然に黒い色をしているトマトの品種もあるので、注意しましょう
液体が出ている・ぬるぬるしている
トマトから液体が漏れ出ている場合、腐っている可能性が高くなります。
ただ、中の汁が出ているだけの可能性もあるので、液体が出ているだけでなく、他のサインが出ていないか注意深く見る必要があります。
表面がぬるぬるしている場合などには、腐敗が進んで液体が出ている可能性が上がります。
異臭・酸っぱいに臭いがする
トマトは本来酸味がありますが、腐敗するとその酸味が強まり、不快な臭いを放つことがあります。
これは腐敗が進んでいるサインであり、見た目が良好でも異常な臭いがする場合は食べるのを避けるべきです。
カビが生えている
トマトが腐敗し始めると、白や黒のカビが生えることがあります。
これは特にヘタの周りやトマトの外皮に見られる現象です。
白カビが見られる場合、そのトマトは徹底的に洗浄後、加熱して使用することが推奨されますが、免疫力が低い方は摂取を避けるべきです。
一方、黒カビは毒性が強く、広範囲に広がっている場合は安全のため廃棄をお勧めします。
極端に柔らかくなっている
トマトに触った時に指がめりこむほど柔らかい場合、内部が腐っている可能性があります。
汁や異臭がしていないかなど、他の要素とも組み合わせて考え、不安な場合は食べるのはやめておきましょう。
虫食いがある
虫による食害を受けたトマトでは、穴が開いていることがあります。
これにより、トマトは他の菌の侵入を容易にし、腐敗が進みやすくなります。
食べる前には、これらの虫食いの兆候をしっかりとチェックし、影響を受けた部分を取り除くことが推奨されます。
トマトのぶよぶよを改善する方法
トマトのぶよぶよが腐敗によるものではない場合、単純に熟れているだけなので問題はありません。
しかし、あまり良い食感とはいえないので、少しばかり改善してから食べたいですよね。
熟れたトマトの食感を多少改善するには、水に浸すか、お湯で湯剥きする方法が有効です。
水に浸す場合は、冷水に数時間置くことで細胞が引き締まって少し硬さが戻る場合があります。
湯剥きする場合は、沸騰したお湯にトマトを数秒間浸し、直ちに冷水に移すと皮が剥がれて食感が少し戻ります。
熟れたトマトの活用法
ジュースにしてしまう
ぶよぶよになったトマトは、トマトジュースを作るのに適しています。
これらのトマトからは、しっかりとした甘みと旨味があり、非常に飲みやすいトマトジュースが作れます。
トマトジュースを作る際には、ぶよぶよのトマトと少量のレモン汁をミキサーに入れて撹拌するだけで簡単に完成します。
固いトマトを使う場合は一度煮詰める必要がありますが、ぶよぶよのトマトを使えばそのままミキサーに入れることが可能です。
トマトソースに加工する
過熟してぶよぶよになってしまったトマトは、うまく切れずにつぶれてしまったり、汁がたくさん出てくるため、サラダなど生で食べるのは難しいです。
しかし、こうした熟れたトマトはトマトソースを作るのに向いています。
トマトソースを作る際にはトマトを一度潰してペースト状にしますが、ぶよぶよのトマトはその柔らかさが手間を省くことができます。
滑らかで美味しいトマトソースに仕上がるうえ、このソースは冷凍保存することも可能です。
トマトソースはパスタ・ピザ・肉料理など、さまざまな料理に用いることができます。
カレーに混ぜる
柔らかくなったトマトは、カレーの具材としても利用できます。
これらのトマトは水分量が多いので、熟したトマトを使えば無水カレーにすることもできます。
トマトの自然な水分だけで煮込むことにより、水を加えて作るカレーよりもトマトの旨味や酸味がしっかりと活かされます。
トマトが苦手な方や、小さなお子様にも比較的食べやすいという利点があります。
ミネストローネにする
熟したトマトは、ミネストローネなどのスープ料理にも適しています。
ミネストローネを作る際は、まずトマト以外のにんじんやウインナーなどの具材をオリーブオイルで炒めます。
その後、ぶよぶよのトマトと適量の水、コンソメなどの調味料を加えて煮込めば、風味豊かなスープが完成します。
ミネストローネでは通常トマト缶を使用することが多いですが、熟したトマトを使うことで、より濃厚に味に仕上げることができます。