カリフラワーの食べ過ぎは太る?痩せる?1日の目安量と弊害について
サラダにしたり、焼いたり茹でたりと多彩な用途で使えるカリフラワー。
ヘルシーな野菜ということもあって、ダイエット目的でたくさん食べる方も多いことでしょう。
ただ、あまり多くの量を食べるとなると、やはり身体への影響が気になりますよね。
今回は、カリフラワーを食べ過ぎた場合に考えられる弊害と、適切な量について解説していきます。
カリフラワーの食べ過ぎはダメ?
結論からいいますと、カリフラワーをあまりたくさん食べ過ぎると、身体にさまざまなデメリットが生じる場合があります。
ただ、カリフラワーは水分を多く含むうえに低カロリー低糖質で、ダイエット食としても使われることがあります。
あまりにも極端に食べ過ぎる場合は別ですが、少しぐらい多めに食べる分にはさほど問題はない野菜といえるでしょう。
カリフラワーの摂取目安量
カリフラワーの日々の摂取推奨量について明確なガイドラインは存在しません。
成人における野菜の推奨摂取量は、1日に350g以上で、そのうち緑黄色野菜は120g以上、淡色野菜は230g以上が理想です。
カリフラワーは淡色野菜に分類されるため、他の淡色野菜と共に230gを目安に摂取するのが適切です。
淡色野菜には玉ねぎや大根、レタス、もやし、れんこん、きゅうりなどが含まれます。
カリフラワーだけでなく他の淡色野菜の摂取も考慮に入れると、カリフラワーの1日あたりの適切な摂取量は約100gとされます。
1日では、だいたい1/2から1/3玉くらいが適量でしょう。
カリフラワーは太りにくい
カリフラワーは低カロリーで栄養豊富、特に水分を多く含むため、ニューヨークではダイエット食としても人気があります。
カロリーは100gあたり28kgcalと非常に低く、比較すると同量の米が356kgcal含まれているため、カロリーの少なさが際立っています。
カリフラワーの食べ過ぎによって起こる弊害は、カロリーや糖質による太りやすさではなく、それ以外の面にあります。
カリフラワーの食べ過ぎによる弊害
食物繊維の摂り過ぎ
カリフラワーは食物繊維が豊富で、その大部分が不溶性です。
この不溶性食物繊維は過剰に摂取すると大腸を過度に刺激し、痙攣性便秘を引き起こすことがあります。
食物繊維は便通を改善してくれるのである程度であれば有用ですが、度が過ぎるも問題ということになります。
体臭がきつくなる
カリフラワーに含まれるコリンは、体内でトリメチルアミンという物質に変わり、これが多くなると体臭が強くなることがあります。
また、食物繊維が豊富であるため、これは完全に消化されないため大腸まで届きます。
食物繊維は大腸でバクテリアによって分解され硫化水素になり、腐った卵のような臭いのガスを発生させます。
おならが出やすくなったり、体臭がキツくなるケースがあるので食べ過ぎには注意が必要です。
シュウ酸
カリフラワーにはシュウ酸が多く含まれており、過剰摂取は尿路結石のリスクを高めます。
茹でることでシュウ酸の量を1/3から1/2減らすことが可能ですが、水溶性の栄養素の損失も伴います。
ゴイトロゲン
ゴイトロゲンは甲状腺の機能を抑制する物質で、カリフラワーや他のアブラナ科の野菜に含まれています。
一般的には過剰摂取に注意が必要ですが、芽キャベツを毎日150g摂っても甲状腺に影響がなかったという報告もあります。
カリウム
カリウムの過剰摂取は腎機能が低下している人にとっては危険で、高カリウム血症を引き起こす可能性があります。
一般的にはカリウムは過剰摂取しづらい栄養素ですが、サプリメントでの摂取には注意が必要です。
日本人は塩分を多く摂る傾向にあるため、適切なカリウムの摂取が推奨されます。
栄養の偏り
カリフラワーばかり食べていると、栄養のバランスを崩す可能性があります。
ビタミンCを多く含む一方で、ビタミンDやビタミンB12は含まれておらず、これらはそれぞれ骨の健康や赤血球の形成に必要です。
多様な食材からバランス良く栄養を取ることが望ましいです。
カリフラワーを食べるメリット
食べ過ぎるといろいろと弊害があるカリフラワーですが、適切な量であれば上記のデメリットを気にする必要はありません。
量をコントロールできれば身体にプラスとなる効果が多いので、それを活かせるような食べ方をしていきましょう。
ビタミンCによる美肌効果
カリフラワーはビタミンCを豊富に含んでおり、100g当たりに81mgのビタミンCが含まれています。
これは植物の中でもトップクラスの含有量です。
ビタミンCは水溶性で、体外への排出が早いため、定期的に摂取することが肌の健康を保つ鍵となります。
ビタミンCの高い摂取は肌を美しく保つ効果が知られており、水溶性のビタミンが流れ出にくいカリフラワーは、そのための理想的な食材と言えます。
がんの予防
カリフラワーに含まれるグルコシノレートは、消化される際に他の酵素と反応して抗がん作用を持つ化合物を生成します。
そのため、カリフラワーの摂取はがん予防にも効果が期待されます。
カリウムによる血圧安定
カリウムはカリフラワーに豊富に含まれる栄養素の一つで、体内のナトリウム濃度を下げ血圧の安定に寄与します。
まとめ
カロリーや糖質が低いので、ダイエットをしたい方にも重宝されているのがカリフラワーです。
そこまで大きい健康被害はないものの、食物繊維の摂り過ぎや体臭の増加など、地味ながらもいくつか弊害が存在しています。
食べる量をコントロールすれば防げるものが大半なので、ダイエットなどの際は上手く量を調節していきましょう。