ブロッコリーはへなへなになっても食べられる?腐敗の見分け方と復活方法
適度な硬さと歯ごたえがあって、栄養価も高いブロッコリー。
一気に食べきれないことも多く、長く保存することも多い野菜ですが、本来の固さが失われてふにゃふにゃになってしまうことがあります。
食感が失われて食べ応えがなくなってしまいますし、何より食べても大丈夫なのか気になってしまいますよね。
今回は、ブロッコリーがふにゃふにゃになってしまう原因と、それを復活させる方法について解説していきます。
ブロッコリーがふにゃふにゃになる原因
まずは、ブロッコリーがふにゃふにゃになってしまう要因について解説いたします。
水分不足による劣化
ブロッコリーが柔らかくなる一因として、水分の不足が挙げられます。
新鮮なブロッコリーはみずみずしい食感が特徴ですが、水分が不足するとその食感が失われてしまいます。
水分が失われる主な理由としては、不適切な保管方法だったり、長時間の放置などが挙げられます。
特にブロッコリーは切断面から水分が蒸発しやすく、乾燥が進むと柔らかくなります。
保管時の乾燥を防ぐためには、ブロッコリーを水洗いした後、湿度を保つためにビニール袋や密閉容器に入れて冷蔵庫で保存することが効果的です。
長期にわたる保管
ブロッコリーを長期間保管することも、その鮮度と食感を損なう原因になります。
保存期間が長くなると酸化してしまい、ブロッコリーに含まれる酵素が活性化することで内部の細胞が分解され、柔らかくなってしまいます。
これによって、元々の固い食感が失われてしまうのです。
また、長期間保存していると湿度と温度の適切な管理が難しくなります。
湿度が高いと腐敗が進みやすく、低すぎると乾燥してしまうため、適切な湿度調整が必要になってきます。
冷蔵庫の温度設定が適切でない場合も、ブロッコリーがふにゃふにゃになる原因となります。
冷凍したことによる劣化
ブロッコリーを冷凍して解凍すると、食感が柔らかく変化します。
冷凍されていたのであれば、腐敗による劣化の可能性が低くなるので、比較的安全に食べられます。
ただ、冷凍することである程度食感を保つことができるものの、処理の仕方が悪いと水っぽくふにゃふにゃになってしまう場合があります。
冷凍する際に、ブロッコリー内部の水分が拡大し、解凍すると氷が溶けて水分が抜けることで、元の食感が損なわれてしまうのです。
腐敗が原因の場合もある
腐っているのが原因で柔らかくなっているケースもあり、この場合には特に注意が必要です。
うかつに食べると、お腹を壊したり食中毒になってしまう可能性があるので、慎重に見極める必要があります。
腐っている場合の見分け方
色が変化している
・茶色や黒ずみが見られる
・触るとぬるぬるする
・液体が染み出ている
茶色の変色は傷んでいる兆候であり、一部だけの変色であれば切り取れば大丈夫なケースもあります。
一方で、黒ずみはカビの発生を示すことが多く、目に見えなくともすでに全体にカビが移っている可能性があります。
安全を考慮するのであれば、少しでもおかしな部分がある場合は、食べない方が無難です。
また、液体が滴っていたり、触るとぬめる場合はほぼ腐敗が進んでいるので、絶対に廃棄するようにしてください。
食感がおかしい
・茎が異常に柔らかい
・酸味がある
ブロッコリーの茎は通常、ある程度の固さをもっています。
茹でた後でもある程度食感が保たれるため、異常に柔らかい場合には腐敗を疑ったほうがいいでしょう。
もし、食べた際に酸味を感じた場合には、すぐに吐き出してそれ以上食べないようにしておきましょう。
匂いの変化
・腐敗臭
・酸っぱい臭い
新鮮なブロッコリーであればさほど臭いはしませんが、腐敗している場合には酸っぱい臭いがします。
少しでも変な香りを感じ取った場合には、健康を害する恐れがあるため食べるのを中止しておきましょう。
ふにゃふにゃのブロッコリーを復活する方法
腐敗していないことが確認できるのであれば、そのブロッコリーはしなびているだけといえます。
そういったブロッコリーは以下のような方法で、復活できることがあります。
水に浸してあげる
ふにゃふにゃになったブロッコリーは、水に浸してあげると内部の水分が戻って食感が復活することがあります。
茎の付け根を少し切り、水を吸いやすくしてから、水の入った容器に挿し、冷蔵庫で保管します。
ぬるま湯で洗う
およそ50℃前後のお湯でブロッコリーを洗うことも効果的です。
ぬるめのお湯にブロッコリーを入れて、2〜3分間ほど放置します。
この方法はヒートショックを利用し、細胞が再び水分を吸収することで元のみずみずしさを取り戻します。
ただ、水につけることで食感自体は改善されますが、一部の栄養素が水に溶けて出て行ってしまうというデメリットがあります。
なるべく栄養素を失わないために、しなびる前に食べてしまうということも重要になります。
冷凍ブロッコリーは加熱する
冷凍したブロッコリーは、解凍せずにそのまま加熱調理することが推奨されます。
これにより、食感が柔らかくなるのを防げます。
まとめ
ブロッコリーは、保存期間が長くなったり冷凍から戻したりすると、水分が失われてしなびてしまうことがあります。
ただしなびただけならばさほど問題はないのですが、傷みや腐敗による劣化の可能性もあるので、よく観察しておいたほうがいいでしょう。
長期保管はどうしても劣化しやすいので、早めに片づけてしまうというのも必要になってきます。
野菜はみずみずしい方が当然美味しいので、保管時期などもうまくコントロールして、なるべく美味しく食べたいものですね。