レタスを食べ過ぎるとどうなる?一日の適量はどのくらい?
サラダなどで出番が多く、ヘルシーな野菜の代表格ともいえるレタス。
レタスダイエットなども影響もあり、一度にたくさん食べる方もいることでしょう。
しかし、食べ過ぎると体に何か悪影響が出るのではないかと、気がかりな部分もありますよね。
今回は、レタスの食べ過ぎによる影響や、レタスを効果的に取り入れるための方法や注意点について解説します。
レタスの食べ過ぎによる悪影響
水分を過剰摂取してしまう
レタスの食べ過ぎによって引き起こされる影響のひとつは、水分の過剰摂取です。
レタスは非常に水分量が多いため、食べ過ぎると以下のような症状が現れることがあります。
・下痢
・腹痛
・むくみ
・肩こり
・頭痛
・便秘
大量の水分を一度に摂ると体が冷え、下痢や腹痛を引き起こしやすくなります。
また、体が冷えることで血行が悪くなり、むくみや肩こりの原因となることがあります。
さらに、血行不良は頭痛や便秘にも影響を与え、その他の病気を引き起こす要因となる場合があります。
そのため、レタスを食べる際には体を冷やしすぎないよう注意が必要です。
食物繊維の過剰摂取
レタスには不溶性食物繊維が多く含まれています。
この食物繊維は水に溶けないため、過剰に摂取すると以下の症状を引き起こすことがあります。
・腹痛
・便秘
・下痢
・お腹のハリ
不溶性食物繊維は便のかさを増やすため、適量であれば腸内環境を整える効果がありますが、過剰摂取すると便秘が悪化したり、腹痛やお腹のハリを引き起こします。
また、食物繊維が多すぎると腸の働きが過剰になり、逆に下痢を引き起こすこともあります。
太ってしまう可能性も
レタスは低カロリーでヘルシーなイメージがありますが、食べ過ぎると太る原因にもなります。
主な原因は、体の冷えによる代謝の低下です。
代謝が下がると脂肪の燃焼が進まないため、太ってしまう可能性があります。
また、レタスをサラダで食べる際にドレッシングなどを多用すると、カロリー摂取が増えてしまうこともあります。
これについてはレタス自体が原因ではありませんが、レタスの食べ過ぎだけでなく、調味料の使い過ぎにも注意が必要です。
レタスの一日の適量は?
レタスを食べ過ぎて体に悪影響が出ないように、一日の適量を把握しておきましょう。
一日の適量
レタスの適量は1日2~3枚程度です。
料理によってはもう少し使いたい場合もありますが、毎日大量に食べなければあまり神経質になる必要はありません。
食物繊維がお通じにも影響を及ぼすので、多めに食べた場合は数日空けるなどの工夫をしておきましょう。
レタスを食べることのメリット
レタスは食べ過ぎればいろいろと不都合がありますが、適量を守れば特に問題のない野菜ともいえます。
ここでは、レタスに含まれる主な栄養素とそのメリットについて見てみましょう。
ビタミンC&E
レタスはビタミン類も豊富です。
ビタミンCはコラーゲンの生成に関与し、風邪やストレスへの抵抗力を高める働きがあります。
また、抗酸化作用が高いため、シミやしわ、動脈硬化の予防にも効果的です。
ビタミンEは脂質の酸化を防ぎ、シミやしわ、動脈硬化の予防、血行改善に効果があります。
ビタミンCは水溶性で熱に弱いためサラダで摂取するのがおすすめです。
一方、ビタミンEは脂溶性なので油と一緒に摂ると吸収率が高まります。
βカロテン
βカロテンは、野菜の赤や橙色、黄色などの色素であるカロテノイドの一種です。
高い抗酸化作用があり、活性酸素の増加による動脈硬化や免疫機能の低下、肌の老化などを防ぎます。
免疫力を高めたい人や美肌を保ちたい人には、βカロテンを含むレタスを積極的に摂ることをおすすめします。
ラクチュコピクリン
レタスをカットすると出る白い液体には「ラクチュコピクリン」という苦味成分が含まれています。
この成分には鎮静作用があり、自律神経を整えてイライラした気持ちを落ち着かせる効果があります。
また、眠りを促す作用もあり、不眠の解消にもつながるとされています。
カリウム
レタスはミネラルの一種であるカリウムも豊富です。
カリウムは摂り過ぎた塩分を尿として排出する働きがあり、むくみや高血圧の予防にも効果的です。
葉酸
レタスには葉酸も多く含まれています。
葉酸は赤血球の生産を助ける働きがあり、貧血予防に役立ちます。
また、細胞の分裂や成熟にも関与するため、特に妊娠中の積極的な摂取が推奨されています。妊婦さんや貧血気味の人は、意識してレタスを摂ると良いでしょう。
まとめ
レタスは水分と食物繊維が多い野菜なので、食べ過ぎてしまうと体の冷えや便通に悪影響を及ぼすことがあります。
ただ、ヘルシーな野菜なのは間違いないですし、適量をきちんと守っていれば特にデメリットもありません。
βカロテンやカリウム、ビタミンCやEなど摂取できる栄養素も豊富なので、食べないのはもったいない野菜といえます。
レタスダイエットなどの極端な食べ方は控えて、日々の生活にうまくレタスを取り入れていきましょう。